鶏肉は足が早いといわれ、鮮度が命です。 専門店へは、徹底的に検査された健康な国産チキンが、低温流通で鮮度を保って出荷されてきます。さばき方やさばいた鶏肉の管理にも、鮮度が落ちず、鶏肉からうまみが逃げないような工夫がされているので、専門店の店頭に並ぶ頃には、新鮮かつもっともおいしい状態で鶏肉を提供することができるのです。
国産チキンを飼育する鶏舎は、1回出荷するたびに清掃・消毒し、約20日間空舎にしておきます。新しいヒナを入れる前にもう一度消毒して、清浄な鶏舎で健康な鶏を育てています。また、出荷された鶏は専門の獣医師が1羽ずつ検査し、健康で安全な鶏だけが専門工場又は食鳥処理衛生管理者の資格を持つ人がいる専門店で処理加工されます。
鶏肉の風味が落ちてしまう原因は空気に触れることで進む酸化と、水分やうまみが抜けてしまうことにあります。保存する際には、鶏肉表面の生菌が繁殖するのを防ぐことが重要です。
保存時のポイント!
- ⚫︎購入後は、キッチンペーパーなどでふき取る
- ⚫︎空気が触れないように、ぴったりとラップをし、冷蔵庫または冷凍庫で保存する
- ⚫︎冷凍した鶏肉は食べる前に冷蔵庫で解凍するとドリップが出にくく風味が保たれる
鶏や牛、豚などは、食中毒を引き起こすウィルスや菌を腸管内に持っている可能性があります。食中毒菌のひとつであるカンピロバクターは熱に弱いため、十分な加熱調理で死滅します。どんなに新鮮な鶏肉でも、生食や加熱不足で食べるのは避けましょう。
イミダゾールジペプチドは、肉体疲労だけでなく精神疲労などのあらゆる疲れに機能的に働くことや、自律神経を鎮めて睡眠の質を改善することなどが期待されている今話題の成分です。さらに近年、認知症予防など記憶機能改善につながる可能性も明らかになっています。特に国産の鶏肉に豊富に含まれることも分かっており、安全・安心・美味しい国産鶏肉の新しい価値として注目されています。
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出典:片倉 喜範(2023)
『鶏肉に含まれるイミダゾールジペプチドとその機能性について』
農畜産業振興機構
監修:九州大学大学院 農学研究院生命機能科学部門
教授 片倉 喜範